執筆の機会を与えられて
先日、とある歯科医師会から依頼を受けまして、"かみ合わせ"に関する研究をまとめ、持論も含めまして書き記す機会を頂戴しました。
その中の一部に
"世界には多くの咬合理論を唱える医師がいて、それぞれがその咬合理論で患者を治してしまいます。つまりどの咬合理論でも治るなら、必ず治る咬合理論はない"
注:咬合とはかみ合わせのこと
という、ある研究者のお考えを引用させていただきました。
小生が大学院で学位論文を書き上げた4年間、その後のブリティッシュコロンビア大学でもずっと、上記のようなことを考えながら研究をしておりました。
答えを見つけ出すこと
周りよりも早く何かに気づくこと
確かに患者からみて、その医者が"?理論をもっています"ということのほうが安心して治療を任せられるでしょう。一方で、医者は、その理論が本当に正しいのか、その理論を導き出す過程についても厳しい目をもって向き合っていくことを忘れてはならないと考えます。
時に、自分の考え方がネガティブなのかな?斜めにみる癖があるのかな?と考えてしまうことがあります。新しいことや流行の考え方、テレビで話題の何々、ということでご質問を受けることがありますが、これからも、まじめに丁寧に"?だからこういう治療を勧めます""?だからまだこの治療方法は取り入れてません"のように答えていくようにしたいと思います。
かみ合わせのことについて、また機会がありましたら、書きます。
大竹貫洋