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2009年6月 5日 (金)

虫歯予防デー

昨日は虫歯予防を考える日でした。

 

歯の治療は、患者には大変理解しにくいものだと思います。

もし、自分に歯科の専門知識がなかったら、患者と同じ疑問をもつだろうな...といつも思います。

 

例えば、"痛み"です。

 

歯科領域で、"痛み"がある場合、進行していることが大変多く、例えば」、歯髄(歯の中の神経)にまで達した虫歯は、その神経を除去するだけで、痛みは急速に除かれます。

痛みがなくなった...それは治癒ではなく、"痛みがなくなった"だけ、です。

 

『痛くないのに虫歯があるのですか?』と患者に聞かれることが多いことにも驚かされます。

 

6歳臼歯、これは永久歯の最初の歯、第一大臼歯という噛み合わせの安定にとても重要な歯ですが、文字通り6歳ごろに現れます。

さて、6歳ごろ、ものすごく歯磨きが上手だっただろうか...

 

 

例えば20歳で歯髄に達する虫歯ができて、とても痛みがあるならば、速度は一定ではないかも知れませんが、12年かけて大きくなった、と考えられますね。

 

つまり、『痛いときだけ虫歯が存在する』ならば、11年以上は虫歯が進行しないで、昨日から虫歯になった、というような解釈にもなってしまいますよね。

 

もうおわかりと思いますが、"ほとんどの虫歯は痛くない"というのが正しい解釈なんだと思います。

 

もちろん虫歯の進行速度、虫歯リスクの高さ、部位、などを評価して、"削るか""削らないか"を決めるわけですが。

 

予防、とても大切です。

 

大竹貫洋